金沢美術工芸大学
unité café
門脇 悠 / 美術工芸学部 デザイン科 環境デザイン専攻
「unitéとは「単位」と「統一体」の二つの意味を持つ言葉です。unité cafeはそれ自体がカフェの最小単位であり、それを置く空間が、カフェと統一体になるという願いを込めて名付けました。
テーマは「茶道のようなおもてなしを珈琲で表現するとどのような形になるか」です。 茶道具の立礼棚からアイデアを得て珈琲に置き換えて考察し、珈琲を淹れるモノと人間の動作のデザインについて研究しました。 そして珈琲を淹れる動作を美しくみせる最小限の コーヒースタンドのデザインを考えました。 沢山の試行錯誤の結果、35㎝の正方形の面積にゴミ箱とドリップした後の珈琲を受ける容器を備えることで無駄なく珈琲を淹れることができるということが分かりました。 素材は珈琲に品格を感じてもらうことを考え、高級木材であるウォールナットの無垢材を使用しています。 本体は組み立て式となっており、収納時には珈琲器具がすべて中に入るように作られています。 組み立てるとテーブルになるケースの素材は150℃の熱に耐えるメラミン樹脂で作られています。 この道具は雑貨屋兼カフェなどのキッチンが狭いお店の店頭に設置して珈琲を淹れる空間を演出したり、 野外での珈琲を淹れる場面で使用されることを想定としております。」