金沢美術工芸大学
「Fill」
明比 里実 / 美術工芸学部 デザイン科 製品デザイン専攻
現在、住宅での生活空間は、リビングダイニングなどのオープンスペースが主流で、家族や友人とのコミュニケーションを大切にするシーンが増えています。しかし一方で、個人作業や来客時などに必要なプライベート空間をつくることが困難となっています。そこで今回私はこの2つのシーンをつなぐ折りたたみ式パーテーション「Fill」を提案します。障子をモチーフに和紙を使用し、軽さ、調光、折り目の表情を表現します。また、紙の特性を活かし折りたたむことにより、一時的に使用することや狭い部屋でも有効的に活用することができ、丈夫で透過性のあるプラスチック障子紙を使用することで、耐久性に優れた圧迫感のない空間をつくります。折りたためることや部屋に合わせたレイアウトができ ることにより、オフィスや商業施設などのさまざまなシーンで使用することができます。シーンに合わせた新たな空間をつくる「Fill」はより快適な生活空間を提供します。