首都大学東京
視覚障害者と晴眼者が共有体験できる美術鑑賞空間
― 感覚ミュージアムANNEXの提案 ―
稲葉 慧 / システムデザイン学部 インダストリアルアートコース 修士課程
ゴッホ、スーラ、セザンヌ、ルノワール、ドガ、モネの6人の印象派画家の作品を展示する各画家の展示空間をデザインしました。この展示空間では画家の重要な特徴や表現を絵画からだけではなく、展示空間を利用し触覚的に伝わるようになっています。例えばゴッホの展示室では彼の重要な特徴である渦巻くタッチを床面に立体的に施しその上を歩くことで、ゴッホの作品の勢いや荒々しさを触覚的に伝えることができます。そうすることで、言葉では伝えることが困難な作品の印象や雰囲気を目の不自由な視覚障害者に伝えることができます。この作品では視覚障害者と晴眼者が共通の体験を通して美術鑑賞ができる展示空間を目指しデザインを行いました。