首都大学東京
災害時に食料配給を円滑にするモビリティの研究
三好浩太 / システムデザイン学部 インダストリアルアートコース
昨年度に起きた東北大震災では震災の規模もさることながら様々な問題が露出した。
食料の問題は災害の初期から中期にかけて発生しており、初期では食料不足、中期では避難所間や自宅避難民の食料格差の問題が顕著になった。それ以外にもアレルギー食や離乳食に対しての対応はほとんどできていなかった。
このような非日常的な状況の中で、人々は日常的な食事を当然求めている。そのような欲求に対して今回の移動体に求められるのは、離乳食などへの個別の対応、あたたかな食事を届ける為の仕組み、災害初期から活動する為の走破性などである。さらに、日常時の扱いについても考慮されるべきであり、普段は食べ物の屋台としてリースできるなど、非常時に活動するものは日常においても活動できるものでなくてはならない。