大阪工業大学
はしっこ建築
松本 英二 / 空間デザイン学科 建築デザイン研究室II
街のはしっこに建築。
街の境界に漂う、「はしっこ」という感覚。それは、私たちに街の終わりを告げる。街の境界を街の終わりから隣街の始まりへ、二つの街の切れ目に柔らかく挿入される風景のような建築について考える。
風景のような建築は、背景がなければよく見えない。視線の向こうには必ず建物や空があって、それらを白くて四角い床が切り取るようにして街に細やかな存在感を放っている。弱々しい建物だが、その存在感は遠く離れた場所からでも、微かに感じることができ、二つの街は意識の中で関係を持つ。