大阪工業大学
煌の正鵠
高山 裕太 / 空間デザイン学科 建築デザイン研究室II
かつて劇場街として栄え、都市に「文化の創造」と「文化の提供」を与え続けた大阪ミナミ。いまや消費社会に呑み込まれ看板まみれになったこの街に水辺や都市と深く結びついていた都市経験を伴った文化の再構築とこの街ならではの場所性を再び獲得するためのカジノを含む商業文化集積の拠点となる建物を設計する。
「消費」と「創造」の共存。消費することで生き続けるこの街に文化の創造のために入る隙間は現在はどこにもない。その隙間を与える機能としてカジノを活用する。カジノという収益装置を併設することで他の機能は収益を気にせず集客と文化継承に努めることが出来る。カジノという忌み嫌われる存在が都市の正鵠になり、煌めきの源と成り得る。