大阪工業大学
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坪井 佳奈 / 空間デザイン学科 建築デザイン研究室I
大阪市北区中津は貨物線を境に、オフィスが立ち並ぶ南東と下町の風情が残る北西に分かれていた。貨物線が廃線となり、中津の真ん中に全長500mに及ぶ細長い空き地ができた。
ここに多様な生活を生み出す装置を造る。
給排水や電気、ガスの設備を設けた2枚の壁を建て、その壁に穴をあける。その穴を手掛かりに人々は自力で自らの居場所を造る。
生き物と都市と建築とを柔らかく関係づける。
壁に寄生する生物のような建築を創りたいと考えた。
機能が固定された住宅やオフィスビル、商業施設が建設され続けている、このような建物は機能を失った途端壊される。人の生きる空間が量産されることに疑問を持った、生活する人が自分で必要な場を作る。自然発生的な集落を目指した。