大阪工業大学
地方都市の駅の在り方 -高岡駅の再開発-
三上 瑞加 / 空間デザイン学科 建築デザイン研究室II
駅はかつて、物資や情報が集散し、人が集まる場であった。しかし、地方都市を中心にその機能は失われつつある。栄えていた頃の面影はなくなり、駅前はシャッター街と化し、駅は、電車に乗り降りするときにだけに訪れる、いわば《通過点》にしかすぎない。
さらに、自動車での移動手段が主になり、電車の利用者数も年々減り続けている。実際に廃線になり、駅としての機能自体を失った地方駅も少なくはない。
このようなことを踏まえ地方都市の駅はどのように存在すべきなのか考える。
改札が街と駅との距離を離していると考え、改札を無くし、街と駅の一体化を図る。改札を通らなくて良くなった人々は、駅ナカを街ナカのように歩き回る。駅は再び人々の生活の中心の場となり、あらゆるネットワークの拠点として賑わいを取り戻す。