大阪工業大学
Paper Wedding -トイレットペーパーによる人生の門出-
佐々木 優 / 空間デザイン学科 ヴィジュアルデザイン研究室
人間は生活する上で、衣類を身にまといます。1960年代にアメリカでペーパードレスが流行し、女性はおしゃれとして紙を取り入れました。私はペーパードレスに興味を持ち、紙から女性の衣装をつくりたいと考えました。女性を美しく演出し、最高に美しくありたい瞬間…それは結婚式!誰もが憧れるウェディングドレスをトイレットペーパーで作りました。これらは1度しか使用しないので「使い切り」という共通点があります。そして、トイレットペーパーは手触りが滑らかで、優しさを感じます。しかし、濡れると溶けるため、扱いが難しいです。そんな繊細なものだからこそ生まれる美しさを感じてほしいのです。折る・ちぎるなど、加工方法を変えるだけで、異なった質感が表現されます。純白のトイレットペーパーからドレス・シューズ・ヘッドアクセサリー・ブーケを各3点制作しました。日常生活に欠かせないトイレットペーパーが、新な人生の門出を飾ります。目にした女性たちの心に響く作品でありますように。