大阪工業大学
Architourism of Nara -reorganization of the historical district-
長谷川 みのり / 空間デザイン学科 建築計画研究室
街としての衰退が進む奈良の街を大規模な破壊的再開発ではなく奈良本来が持つ魅力を見つめ直すことで観光都市として再編成したい。奈良の街には唐招提寺や東大寺をはじめとする歴史的価値の高い建造物も数多く点在している。しかし現状の奈良は公共交通の不便さ、宿泊施設が少ない事など観光地としての都市の仕組みが備わっていない。
そんな奈良の街を地図がなくても観光できる『歩いて楽しい街』にしたい。町並み保護のおかげで高い建物のない奈良の街を老若男女、国籍問わずたくさんの人に景色を見ながら直接街の空気を楽しみ気の向くままに歩いてほしい。その思いを実現するために新たな交通手段として奈良にLRT(次世代型路面電車)を導入する。そのルートと駅、LRTへの乗り換えのための大規模駐車場とそれに併設した宿泊施設を計画した。