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活動に適合する道具のデザインプロセスの研究

松本匠充 / 大学院 工学研究科 デザイン工学専攻 産業デザイン計画分野

ICT(Information& Communication Technology)を利用した道具は、コンピューター端末の内部に存在するため、外見からその機能を見分けることが難しい。これらの道具は、自然の力学的な法則に制約されず、デザイナーやプログラマーによって自由に創造されるため、使い手・ユーザーにとってその道具の使い方や機能を理解することが難しくなっている。さらに、道具を開発する姿勢として、製品やサービスの開発は従来製品との違いに重点が置かれることが多く、また、サポートする活動の対象を一部に絞る傾向がある。このような場合、それまでユーザーが培ってきた知識を活かせず、ユーザーにとって道具を導入するためのコストが高まることから、活動に適合しない道具になってしまうことが懸念される。
こうした問題を発生させないように、人々の活動に適合し、新しい技術や既存の技術を適切に組み込んだ道具のデザインプロセスが必要であると考える。
本研究では、地域コミュニティの情報共有を支援するツールの開発と検証から、ツールの開発に有効な要素を抽出し、活動に適合する道具のデザインプロセスとしてまとめ・整理した。このプロセスには3つの要点があり、それは、ユーザーの真の要求に応える道具を知ること、つぎに、.実際に動く道具として道具をつくること、最後に、つくった道具をユーザーに使ってもらい、得られた意見を元に道具をリデザインすることである。
この研究の詳細: http://morozumi.design.tohtech.ac.jp/mmt/

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