東北工業大学
日常使いの子供用災害対策用品
大橋広規 / ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科 プロダクトデザインコース
東日本大震災の経験から、災害に対する普段からの備えの重要性を痛感した。しかし、災害対策用品の多くは日常生活には馴染まず、どこにしまったか忘れてしまうなど、すぐに使える状態にはなっていない。普段からも使え、非常時にも役立つ製品があれば、自ずと身の回りの安全性が高まっていくと考えた。
本研修では、幼児~小学生を対象とした「日常使いの子供用災害対策用品」を提案する。普段は積み木として遊べるが、非常時には防災ヘルメットと救急バッグになるという製品である。日常は保育所や児童館などで遊んでいる柔らかい素材の積み木が、いざという時に、(1)入れ子のバッグを取りだす(2)裏返すという手順で、ヘルメットに変形する。
ヘルメット表面の生地には難燃加工を施しているため、防炎効果もある。また、バッグには絆創膏やガーゼなどの救護用品を入れておく。ショルダーバッグなので、子どもたちの手が塞がることもない。
なお、本提案の基本アイデアについては、現在特許出願中である。