武蔵野美術大学
Soff -ながれるかたち たまるかたち-
青沼優介 / 工芸工業デザイン学科 インテリアデザイン専攻
家具と空間と人を緩やかに結びつける
座るかたちから生まれた3つの提案
食べる。 眠る。 読む。 話す。 待ち合わせる。 考える。 書く。 歩く。 立ち止まる。……
行為と時間から座るかたちを考えると、睡眠や読書など、長時間を要するたまりのかたち。そして次の行為への切り替えや短時間で行われる、ながれのかたちの二つに分けられます。
この提案では、座るかたちという身体レベルから造形を展開し、それがスケールを変えることで空間レベルでの心地よさへと結びつけました。エレメントでは、座面の深さ、広さで行為やくつろぎを誘い、それらを組み合わせることにより、場のコントロールをします。
そして建築空間では、エレメントを構成するかたちが、人々の動線を作り出すスケールにまで拡大され、天井となることで、人と行為を緩やかにつなぎます。これらの要素が空間を構成することで、そこに居る人々はたまりとながれを感じ、それぞれの望む動線と行為につなげていくことができます。