武蔵野美術大学
EASY ROCKER
築地太朗 / 工芸工業デザイン学科 インテリアデザイン専攻
ロッキングチェアは、座るという機能面以上にそこで過ごすゆるやかな時間や空間を感じさせます。そのことを魅力に感じ、卒業制作として取り組むこととしました。
リサーチを進めるうちに、ゆれるという動的なリラックスは、コミュニケーションを円滑にしたり、アイデアが生まれやすくなったり等、様々なプラスの効果を生じさせるとわかってきました。ゆれるという行為には暮らしを今まで以上に豊かに過ごせる秘訣があるのではないか。また、それは今の時代に適しているのではないか。ゆれの魅力や効果がもっと暮らしに取り入れられればいいのに、と考えるようになりました。
座るという行為にゆれるという選択肢をつけ加えることで、新しい暮らしの形を提案します。ひとつのイージーチェアが低座のロッキングチェアとオットマンから構成されています。その時々の気持ちや状況に合わせて、ゆらゆらゆれてみたり、ちょっと脚を伸ばしたり、自分のリズムで暮らしを豊かに過ごせればいいなと思います。
また、素材やサイズ感は、暮らしにさりげなく馴染むことを意識しました。