武蔵野美術大学
あそびドロップス
子どもの遊び ─ 変化・発見・連続 ─ プレーリーダーひるの遊び場観察・体験日誌より
蛭子井里江 / 視覚伝達デザイン学科
遊びに興味のない人たちに遊びの魅力を知ってもらうために、遊びの魅力である「変化」「発見」「連続」を伝えるための、「みつける」「さわる」「みる、きく」「つくる」「なりきる」「つける」「おどろかせる」「さそう」「こわす」というカテゴリに分けた9冊の本をつくりました。音が特徴的な遊びについては、映像もつくりました。
子どもは遊びの中で、何の変化や発見、連続を、どのように楽しんでいたのかを私の視点で分析し、それに基づいたものになっています。
遊んでいるところの写真と、子どもや私が言ったことばで構成しました。
1ページずつめくって見ることで時間を感じることもでき、全てをつなげて見ることで、一つのカテゴリの中での共通点や違いを感じることもできるようにしました。
私は2011年4月から主に冒険遊び場という遊び場のプレーリーダーをしながら子どもたちと遊び、観察をしてきました。その中で彼らは、「変化」と「発見」と「連続」とその過程が楽しいから遊ぶのだと気づきました。
大人は見過ごしがちであるが、子どもにとっては重要な多種多様な気づきというものが自由な遊びの中には無限に存在します。
私たち大人がそれらに目を向けることで、子どもがのびのびと遊べる環境が守られることを願っています。