愛知淑徳大学
住み開き 住人十色のシェアハウスの提案
水嶋 也実 / 現代社会学部 都市環境デザインコース
今回提案した建築はただの集合住宅ではない。この「シェアハウス」の役割は、現代の日本では希薄になってきたと感じる人と人との繋がりを結びつける事にある。朝起き、会社に行き、家に帰る。この毎日の流れの中に「ヒト」と「ヒト」との繋がりを取り入れたい。高齢化や孤独死が騒がれる今、高齢者や単身者にとって、人との繋がりは今後とても重要なものになってくると考える。高齢者、単身者が増える今、あなたの「カゾク」となるのは隣の住民かもしれない。そんなかつての日本に存在した「共に暮らすマチ」を、このシェアハウスに蘇らせる。そして建築の力によって社会問題への解決へ導きたいと考えた。お互い足りぬ力を共有し、それぞれの世代が得意分野を活かし、助け合いながら暮らす。そんな暮らしができたのなら、高齢者や単身者の不安も取り除く事ができるのではないか。記憶に新しい2011年3月11日の東北地方太平洋地震により、更に地域、または隣人との繋がりが大切になってくる。