愛知淑徳大学
ふれあい緑道
長谷部 美穂 / 現代社会学部 都市環境デザインコース
名古屋市千種区にある2kmにつづく水道みち緑道。
水小津みち緑道周辺には人の出入りを止める今池駅近くの駐輪場。減少する子供たちの遊び場。普段使われていない東山給水塔。継承されない水の街。どこか暗いイメージをもつ水道みち緑道に水の風景を取り戻し、親水空間と子供たちの放課後の居場所となる学童施設に豊かな水で農業や料理を協力し学ぶことのできる複合施設をおき、街と人と自然とがふれあう緑道を提案する。
多くの人が行き交うポイント地点の5つの敷地で人が水道みち緑道に引き込まれよう近くのものは小さく、遠くのものは大きく、物の大きさに変化を持たせて配置する。
地域外の人も訪れやすい今池駅上の敷地では駐輪場を移動し駅からすぐ緑を感じられるようにし、東山給水塔下の敷地では学童施設と、流れる水を利用し農園と料理教室をおく。レンタルサイクリングを実施することで両端ポイントをつなぎ、地域外の人も農園や料理教室やイベントに参加しやすくする。施設全体は蹴上げを解放した階段状で構成し光、風、視線を通し、人が集まり水と自然の風景を楽しみながら自分の居場所を見つける。機能を混合することで自然の中で生き物、緑、土、水とふれあい、変化していく街とふれあい、地域内外や子供からお年寄りまで隔てなくふれあう。