愛知淑徳大学
PP LIGHT
山本 祥子 / メディアプロデュース学部 都市環境デザインコース
私たちの暮らしの中にはあかりがあり、人の生活に必要不可欠である。そのあかりが発せられる照明器具の素材という部分に着眼点をおいた。
ポリプロピレンというプロピレンを重合させた樹脂であり熱可塑性プラスチックのひとつであるものを使用する。ポリプロピレンの常用の耐熱温度は100~140度であり、プラスチックの中では最も比重が小さく、0.9~0.91となっている。耐熱性が比較的良好で、機械的強度にも優れている。また、表面に艶があり光沢にも優れ光を拡散させることができる素材である。このポリプロピレンからできているPPロック(ポリプロピレンロック)を使用して照明器具を制作した。
PPロックは、ポリプロピレンを接着剤であるバインダーを一切使用せず、繊維間の交点を熱接着させていることにより、立体構造を固定させているため強度がある。また、ノーバインダーであるため化学薬品を含んでいないという点からリサイクルも容易とする素材である。
『光を拡散できる・熱に強い・透明度がある・デザインのしやすさ』という照明に求める要素を備えられた照明器具となった。