愛知淑徳大学
みんなでつくる おまかないのまち ~荒浜復興~
柴田 英里 / メディアプロデュース学部 都市環境デザインコース
海に面しており、田畑が広がり、第一次産業が盛んなまち宮城県仙台市若林区荒浜。「おまかない(おすそわけ)文化」が盛んで、強いコミュニティが形成されたまちである。しかし、2011年3月におきた東日本大震災により津波被害を受け、建物はほとんど流されてしまった。そして同年12月に災害危険区域に指定され、住民達は思い出の地を去ることを強制された。今もほとんどの人は仮暮らしをしている状況である。住民たちは負けずに専門家を呼び会議を行い、時には皆で集まり食事やイベントをし、住んでいた場所に戻るために努力を続けている。しかし、震災から約3年なかなか進まない現状の為に元の場所に住むことをあきらめる住民が増えていることも事実である。
そこで私は合法範囲内での「ゆるやかなまち復興計画」を提案する。まずは積極的に活動している住民達のCo-Build(Cooperative Build)により、合法内で拠点をつくる。他方の人々の注目が集まり、荒浜に興味を持つ人が増えていく。興味をもった人が増え、荒浜に戻りたいと思う住民が増え、合法内のSelf-Buildで自分の居場所をつくる。Self住民達の居場所が増えていき、まち全体が活性化される。まちができ、人が増え、そして災害危険区域が解除され、まちは元のコミュニティが形成された荒浜へと戻っていく。