愛知淑徳大学
コトバの壁を越えて ~スポーツでつなぐ国際交流施設~
久田 朋見 / メディアプロデュース学部 都市環境デザインコース
2020年東京オリンピックが決定し、歓喜の輪が日本に広がった。スポーツには社会的効果が高く国際交流の促進に繋がる。そして世界共通のルールがあることで世界の枠を越え、人々が一体となり相互理解を深めることができる。そこで近年、在日外国人が増加し、共生地域課題を抱えている愛知県豊田市保見地区で、言葉や文化の壁を越え1つになることのできるスポーツ交流を提案する。スポーツの街、豊田市でスポーツ施設を計画することにより、相互理解が深まり、地域問題が解決されることを期待する。国籍の異なる人々が自然と交流できる仕掛けを施設内に計画。視線の交差から生まれる出会い。活動の中で予期しない出会い。施設にいるだけで人々の出会いの場が増えていく。そして中央の大階段を通ることで人々は活動の場を目にし、人々の興味は空間へと引き寄せられていく。また施設の周りにはトップアスリートが在籍する中京大学やJリーグクラブの拠点地がある。そのためスポーツ界、ホームタウン活動の一貫として市民と選手が気軽に交流できる場を施設内に設けている。共生地域でこの施設を通し、市民には国際の壁を越え、「コトバよりもさきにまずはふれあってみる」を合い言葉に、多くの交流が生まれることを期待する。そして今後、地域のスポーツ交流から大きな国際交流へと繋がっていくだろう。