東京造形大学
復活の日
岡野 智也 / 美術学科彫刻専攻領域
己のこれまでの人生のターニングポイントであろう、この人物塑像は記念碑として、その瞬間を留めておきたいと願いました。
より高く背伸びしたポージングは不安定でありながらもしかし確実に地に足をつけて自立しています。そして弱々しくありながらも天を指す指は儚いながらも確固たる決意の芽生えを表します。
割り型に粘土を込め、乾燥、つなぎ合わせることによって出来たひび割れやズレ、歪みなどをそのまま生かし、其処に在る空気をより直接的、直感的に形として残すことがねらいです。