東京造形大学
てきすたいる げんご 翻訳 そりゅうしょん
谷山 友惟 / デザイン学科テキスタイル専攻領域
コンセプト「テキスタイルと物語の相互喚起」
経糸は空間、緯糸は時間という言葉がある。布は、真っ直ぐに伸びる経糸に、一本一本の緯糸が入っていくことで構築され、紡ぎだされていく一瞬一瞬のストーリーがあり、そこには人生がある。それは一体どんな物語なのだろう。その疑問がこの作品の出発点である。その物語は布をデザインする上でどのような影響をもたらし、また抽象的に可視化された物語=人生はどのような具体的な文字としての物語を生む可能性があるのか。そこから、一見、直接的な関与はない小説と布という二つの表現を、意識的に融合させることでしか生まれ得ないテキスタイルの在り方、テキスタイルの構造や要素からしか生まれ得ない物語の在り方というものに興味を抱き、テキスタイルと物語の相互喚起をコンセプトとした。