東京造形大学
Between the Folds
真野 彰子 / 大学院造形研究科造形専攻デザイン研究領域
1)作品の主旨
ヤマとタニの構造をもったテキスタイルは自ら折りたたまれる。組織点を操作することで、フラットな面に畝をうみ、平面に折りたたまれない空気を孕んだプリーツ構造の実現に成功した。限られた操作となるドビー織機を用いても生産することを可能とした技術とともに、制約の中でうまれる造形の美しさを提案する。
2)作品の形式
ひとに最も身近であり、古代より寄り添い、包まれ生活してきたかけがえのない存在のテキスタイル。そんなテキスタイルは纏うひとの心をときめかせ、癒やすものでなくてはならない。という考えのもと、ストールという形態でプレゼンテーションする。本作品は工芸作品でありながら工業製品へのプロトタイプとなっており、工業ラインにて実現可能な技術のみ用い、制約のなかで探求した構造である。ストールというアイテムに合わせ素材を選択しているが、建築やユニバーサルデザインの分野への展開も期待出来る。