東京造形大学
音姫とウォシュレット
山本 芽以 / デザイン学科アニメーション専攻領域
美術大学生の作るアニメーションは映像が素晴らしく、ストーリーがわかりづらい、というのが定番なのだと私は常々体感していました。でも、こういった美術を評価するのはなにも美術の専門家だけではなく、むしろ一般の方々の目に触れる機会の方が多いのではないでしょうか。そういった方々のおめがねにかなうには、ただ映像が綺麗なだけでなく、ストーリーも、わかりやすく魅力的でなければならないと私は考えます。一瞬で忘れ去られず、心に残る作品を作りたいと想いながら、今回の作品を作りました。ある雨の降った一日の出来事を極めて叙情的に描きました。よくある光景も、見方によって湿度が変わるのです。先生方は「君の作品は相変わらずよくわからないね」とおっしゃいました。