嘘という言葉からはあまり良い印象を受けないと思うが、相手を想うあまり、また自分を守るために嘘をついた経験が誰にでもあると思う。そして、こういった嘘をつく背景には、愛し愛されたいという気持ちが少なからずあると思う。そこで愛情の象徴である薔薇をモチーフに、「嘘は人間らしさの一部であり、そういった部分があるから人は美しい」ということをこの作品で表現したかった。

[嘘の薔薇]　染めた和紙　5000×5000mm