東北工業大学
子供に「工夫する」機会を与えるデザイン
高橋 友樹 / ライフデザイン学部 クリエイティブデザイン学科 プロダクトデザインコース
デジタル技術のおかげで、私たちの生活は便利になった反面、手で触り、頭で考えるようなリアルな体験が不足し、子供たちは「工夫する」機会を失っているのが現状である。そんな彼らに工夫する楽しみを教えるシステムとして、科学技術に立脚し、子供の興味をそそる実験キットに着目した。中でも作った後に飛ばすという楽しみがある「模型飛行機」、これを上手く生かすことで、問題を解決できないかと研修を始めた。「工夫する」ことへの足掛かりとなる、新しい模型飛行機のデザインを提案する。「合理的に考えて遊ぶ」という従来の模型飛行機の特徴に「パーツ交換がし易く、自分で作った翼で遊べる」という要素が加わったことにより、繰り返し「工夫する」ことができる。飛行機だけではなく、オリジナルの翼の設計をサポートする「つばさ定規」、取扱いマニュアルが揃って「工夫する」ためのプログラムとなっている。