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  私たちは何を欲望し、何を選択するのか。またその基準はどこにあるのか。
  
 創世記は人類の欲望の物語である。 
欲望は、快楽、愛、名声、疑惑、嫉妬、絶望など、様々なものに繋がっていく。 
ノアの方舟の物語は選択に関しての疑問を私に投げかける。そこで語られることのなかったものたち、ノアに選ばれることのなかったものたちは絶望しただろうか。自分達が選ばれず、ノア達が選ばれたのは何故か疑問に思っただろうか。 
 
 私たちは様々な疑問を抱えて生きている。 
 
 現代に生きる私たちはどのような疑問を選択し判断していくのだろう。 
語られて来た疑問も、語られることのなかった疑問も、平等にここでは存在していくだろう。 
この作品はそのための装置としてここにある。
 
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