大阪工業大学
海上都市 Save way 震災で失われる命を少しでも減らすために
西躰 友寛 / 空間デザイン学科 建築デザイン研究室
私は防災拠点として機能する都市をテーマにSavewayという海上都市を東京湾に設計しました。東日本大震災で観測された津波の最大高さは21mであり、日本は津波への対策が不十分だということが浮き彫りになりました。しかし防波堤を築いても限界があり、民家から海への景観を損ねます。一方、住宅を高台に移転させるという計画も漁業を営む人々には理想的ではありません。
他にも陸上で津波に対して様々な対策が練られていますが決定的なものは未だに出ていません。
そこで、かつて菊竹清訓などが構想していた津波の被害が少ないとされている浮遊式海上都市に今一度着目し、普段は海の恩恵をうける都市として機能し、震災時には陸上都市を支援する重要な役割を担う都市になると考えています。