大阪工業大学
ものづくりのためのモノのまち 伝統工芸技術の保存と継承
原田 菜摘 / 空間デザイン学科 建築デザイン研究室
日本には様々な伝統工芸品がある。近年、それらは縮小傾向にあったが、国によって人材の育成や保護され守られてきた。一方伝統工芸を作るうえで道具というものは欠かせない存在である。しかし、道具製作者の減少によって道具不足となり伝統工芸品が作れなくなってしまう。そこで道具技術を保存・継承することで伝統工芸品を保存・継承していく場を提案する。敷地は堺市堺区北旅籠町。ここでは最も不足とされている5つの道具を扱う施設を観光ルートに沿ってそれぞれ配置する。同時にこの町にはシャッター通りとなってしまった商店街や阪堺電車が停車する駅が存在する。これらは町の玄関として新たに計画していく。それぞれ道具を扱う施設には道具の特徴を取り入れた設計をしている。そうすることで、空間的特徴のあるそれぞれのエリアを巡りながら体験していくことで道具作りを介して伝統工芸品への理解を深めることになる。