拓殖大学
工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第29回「卒業・修了展」
モヤモヤ感レベル可視化による評価ツール
- 澤田 亮三
- 大学院 情報・デザイン工学専攻 感性インタラクション研究室
カウンセリングの現場では、来談者の現状把握のために心理アセスメントが行われている。その中で心理テスト法は、カウンセラーの経験値や技量に関係ない客観的評価手段として有用であるが、来談者中心療法・傾聴基本の考え方から心理的負荷が高いとされ、行われていない現状がある。そこで、モヤモヤ感の程度を形状として具現化できれば来談者が抱える、モヤモヤした気持ちを直感的かつ負荷も少なく評価・伝達できると考えた。
開発した評価ツールは、密度変化モデルと体積変化モデルの2種類である。実際のカウンセリングで使用してもらった結果、本ツールは本人の主観的なモヤモヤ感の程度を定量的に評定でき、質的な情報も抽出できることが明らかになった。