卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第29回「卒業・修了展」

  • スギ圧縮木材の弾性を利用した座面部材の開発
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  • スギ圧縮木材の弾性を利用した座面部材の開発
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スギ圧縮木材の弾性を利用した座面部材の開発

沢田 信哉
大学院 情報・デザイン工学専攻 用品設計研究室

椅子を構成する部材には身体を支えることを目的とした人体支持部材があるが、これらは座位において体圧が分散すると良い座り心地が得られるとされている。本研究では、スギ圧縮木材の性質のひとつである弾性を用いて、荷重に応じたたわみが得られる座面部材の作製方法を見出すことを目的とし、弾性のある座面部材として活用できる材形状、力学的性質、体圧分布状態を明らかにし、設計要件を提示した。

スギ圧縮木材を座面部材に用いる場合、スギ圧縮木材に不織布を挟み、木目が一定の方向になるよう長尺のリボン状に加工し、平編み加工を施すことで荷重に応じたたわみが得られることが明らかとなった。また、体圧分布測定を実施したところ、着座した際の荷重が臀部から大腿部にかけて均等に分散し、圧力範囲が広いと座り心地が良く好まれるという結果を得ることができた。

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