卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第29回「卒業・修了展」

  • スギ直交集成材“CLT”を用いた4脚のスツール
  • スギ直交集成材“CLT”を用いた4脚のスツール
  • スギ直交集成材“CLT”を用いた4脚のスツール
  • スギ直交集成材“CLT”を用いた4脚のスツール

スギ直交集成材“CLT”を用いた4脚のスツール

大久保 恭利
工学部 デザイン学科 用品設計研究室

木材用のCLTは主に構造用材料として用いられているが、家具材としての利用は、机の甲板、棚材としての利用にとどまっている。本研究では、CLTを未だ適用例が少ない椅子へ用いる方法を見出すことを目的とし、CLTの特徴である端面をデザインの要素として取り入れ、着色や他の木材料を組み合わせてCLTの重い印象を軽減させた4脚のスツールを制作した。

1脚目は、スツールの構造に補強としてのコマを取り入れたスツールである。座面に着色した端面を出してアクセントとした。2脚目は、スツールの脚をCLTの端面と表面が見える構成としたスツールである。脚、脚貫は直方体形状とし、板材である特徴を活かした。3脚目は、脚を2枚のCLTで構成したスツールである。脚貫を段違いに脚にはめ込み、お互いに支えあうようにしている。4脚目は、角形の棒状に切削したCLTを集成し、ストライプ模様の面で構成したスツールである。脚と座面のラインを繋げ、スッキリ見えるようにデザインした。

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