拓殖大学
工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第29回「卒業・修了展」
上り下り両方向から立体に見える横断歩道のデザイン
- ヤシル
- 工学部 デザイン学科 シビックデザイン研究室
2017年度の卒業研究「ドライバに注意喚起を促す立体横断歩道の提案」では、視覚効果を利用した「歩行者優先」の文字入りの立体横断歩道を提案し、その効果が確認された。しかし、この横断歩道は一方向からは立体に見えるが、逆方向からは立体に見えない。そこで本研究では、両方向から立体に見える横断歩道をデザインした。
大学構内の中央線のない横断歩道を対象とした。白線は4本のため、メッセージは4文字の「横断優先」を選定した。配色はフォトモンタージュを用いて色の明度差と文字との色合いに着目した案を比較検討した結果、「青地+白文字」、「黄色地+黒文字」の2つを選定した。側面表現では、両方向が異なる色となるため、ドライバの見やすさに配慮して「太線での表現」を選定した。実物を大学構内にペイントし、学生20名に動的視点での見え方をヒヤリングした結果、初見で半数が驚くものの、歩行者がいる時に止まる人は9割と良い結果であった。