拓殖大学
工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第29回「卒業・修了展」
館ヶ丘団地の学生向けハウスシェアリング計画
- 片山 浩己
- 工学部 デザイン学科 シビックデザイン研究室
拓殖大学に近いUR館ヶ丘団地は築後45年が過ぎ、住人の高齢化や空き家率の高さが問題となっている。UR都市機構では若年層を呼び込むために、内外装のリニューアル工事を行っているが、3DKの部屋はファミリー向けであり、若年層のニーズに応えているとは言い難い。そこで、大学生をターゲットとしたシェアハウス化を提案した。
間取りを学生向けシェアハウス用にリフォームする案を2人部屋と3人部屋で比較検討した。2人部屋は1人7.5畳の広さが確保でき、プライベート性を重視しそれぞれの部屋の独立化が図れた。部屋と部屋の間にクローゼットを設けることで、遮音性が向上でき、アクセントウォールや床材を畳からフローリングにすることで、古臭さを払拭し若者向けのデザインへ刷新した。団地の住民と交流できるコモンスペースを設けることにした。住民同士のコミュニティが生まれるような空間となるよう、1階に設置し、カフェやシアタールームを設けた。