拓殖大学
工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第29回「卒業・修了展」
古河市立図書館のリノヴェーション提案
- 武井 太良
- 工学部 デザイン学科 室内設計研究室
近年、子どもや学生に限らず、大人も含めた読書離れが危惧されている。茨城県古河市内には、旧三和市の古河 市立三和図書館と古河市立古河図書館がある。このうち、三和図書館が面積・蔵書ともに最大で古河図書館がこれに継ぐ規模である。古河図書館は、公民館と保育所の機能が一つの建物に集約されていて特徴的であるが、図書館としての面積が狭い割に蔵書数が多く、三和図書館と比較しても利用者が少ない。
そこで本研究では、古河図書館について考慮し、子ども図書室の要素を強化したリノベーションを提案する。林の中をイメージした空間とし、子どもたちの体を動かすこともできる場所を設けている。内部には木目をイメー ジした段差を設け、連続した空間に変化をつけている。また、子どもたちに古河市の郷土の歴史などを伝え、 興味を持たせるために「雪華」をモチーフとした六角形のパターンを壁面および窓に施し、入射してくる光に様々な変化をつけている。