卒展レポート

拓殖大学

工学部 デザイン学科/工学研究科 情報・デザイン工学専攻 第29回「卒業・修了展」

  • 飾る機能を持つ室内ドア TOKOTO
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飾る機能を持つ室内ドア TOKOTO

伊藤 佳帆
工学部 デザイン学科 室内設計研究室

かつて日本の住まいには床の間があり、来客や季節に合わせて「しつらい」を考えて飾り、もてなすという文化がある。本研究では、現代の生活の中で床の間に変わる「飾る場」として、室内ドアに着目した。

ドアに装飾のためのしくみを施し、季節や来客に合わせて飾り変えるしつらいの場となる室内ドアと、そのための装飾オーナメントを制作した。ドアはTOKOTOと名付け、筒状のパーツをはめ込み、掛け軸をイメージした『kasane』と、ドアを円形に抜き帯状のデニム生地を織り込み、軽やかで現代的なイメージを持つ『ori』の2種類を提案している。装飾オーナメントは収納をドアと一体化することで飾り変えを容易にしている。季節ごとに花、風物詩、節句、イベントに対応したオーナメントを用意し、それぞれの季節やイベントに応じて演出でき、カスタマイズも可能である。変化する楽しさを再発見し、しつらいを体感することで飾り変えるという文化の発信に繋げていけると考える。

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