拓殖大学
拓殖大学 卒業・修了展 工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン工学専攻
ポストモダンな光るオブジェの制作
- 渡辺 一成
- 工学部デザイン学科視覚造形研究室
Apple製品を典型とする多くのプロダクト製品がモダンなデザインとなっている。装飾を排除した機能性や実用的なフォルムが様式化した傾向にある。しかし、デザインが果すべきひとつ作用に、ユーザーをワクワクさせる事も大切なデザイン要素がある。そこで着目したのが1950年代以降のアメリカの家電製品や自動車などのプロダクト製品だ。この頃のアメリカは豊かな社会を目指した生産活動が様々な物への夢を形に変えるアメリカンドリームの時代となり、プロダクト製品には現代とは違ったユニークさや華やかさが存在した。そこからインスピレーションを受け、20世紀初頭の装飾美術(アール・デコ)からヒントをもらい、ポストモダンの精神を生かし、尚かつ現代のプロダクトと調和した光るオブジェの制作を行った。作品はジュークボックスに着目し、ワインレッドの色味や曲線的な形状を活かした蹄型のデザインとした。ビジュアルは独特なネオンを現代的にLEDで表現し、機能面はbluetoothスピーカーを内蔵させ、スマートフォンとの連動を可能にした。