卒展レポート

拓殖大学

拓殖大学 卒業・修了展 工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン工学専攻

  • 弾性スギ圧縮木材による防振効果を持つ家具部材の開発
  • 弾性スギ圧縮木材による防振効果を持つ家具部材の開発
  • 弾性スギ圧縮木材による防振効果を持つ家具部材の開発

弾性スギ圧縮木材による防振効果を持つ家具部材の開発

高木 拓哉
工学研究科情報・デザイン工学専攻用品設計研究室

震災による被害に家具転倒による怪我や圧死がある。本研究は、弾性および減衰特性を持つ弾性スギ圧縮木材を家具部材に適用することで、倒れにくい家具を実現し被害の軽減を目指した。まず、先行研究の初期試作シェルフに対し、地震相当の周波数での振動試験、荷重を載せた際の振動実験を実施し、弾性スギ圧縮木材の振動軽減効果を確認した。次に、弾性スギ圧縮木材の強度を向上させるため作製方法を検討し、強度試験と振動試験を実施した。実施した強度試験は、曲げ、引張、圧縮の3種類で、ヤング係数、強さを算出し比較を行った。その結果、強度の向上および防振効果を失わない作製方法を見出した。弾性スギ圧縮木材の弾性を支柱部材に適用し、支柱部分と収納部分を分離した戸棚を作製し、振動試験にて市販戸棚と比較することで防振効果を確認した。減衰特性試験にて確認した振動減衰特性を台輪部材に適用し、市販の戸棚と組み合わせ、振動試験にて防振効果を確認した。以上、結果を踏まえ、支柱部材、台輪部材について設計要件をまとめた。

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