卒展レポート

拓殖大学

拓殖大学 卒業・修了展 工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン工学専攻

  • あかりと触れ合う可変照明のデザイン
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あかりと触れ合う可変照明のデザイン

松山 宏介
工学部デザイン学科室内設計研究室

シェードに直接触れて表情を変えることで、あかりと人の距離を縮めることを目的とした可変照明を提案した。住空間の壁面設置を前提とした4種の照明〈やまたに〉〈かさねかすり〉〈そらもよう〉〈はくぼ〉である。

〈やまたに〉バルカナイズドファイバーに印刷された色味が「押す・引く」の動作で光量と共に平面から立体へと変化するユニット。春から夏への季節変化をイメージした色味である。
〈かさねかすり〉反物を巻くイメージで、シートを筒状のパーツで「転がし」巻き取ることで、シートに施されたグラデーションの色味が重なり方によって変化するユニット。
〈そらもよう〉空模様をイメージした暖色系のカラーでシェードを構成したユニットで、調光機能を持ち、ストレッチ生地を「押し込む」操作により表情が変化する。
〈はくぼ〉ストレッチ生地の伸縮性を利用し、マグネットの固定位置により、光の色の出方や陰影が変化するユニットを提案した。触れることで形態が変化していく楽しさがあり、人に対して心的な健康を促す効果を持つ「あかり」になったと考える。

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