卒展レポート

拓殖大学

拓殖大学 卒業・修了展 工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン工学専攻

  • 患児の食欲の波を可視化するツール
  • 患児の食欲の波を可視化するツール
  • 患児の食欲の波を可視化するツール

患児の食欲の波を可視化するツール

関根 妃奈子
工学部デザイン学科感性インタラクション研究室、

抗がん剤治療等により食欲が減退し、思うように食事が取れない患児達がいる.食欲が湧かない時に食事を進められても喉を通らないばかりが、それがストレスとなり、更に食欲を減退させてしまうなど心身共に負担が大きくなることがある。一方、食欲が低下している中でも食べられる瞬間があると言われており、それを把握することができれば口にすることが可能となる。そこで入院患児の「食の波」を把握できるツールを提案制作した。

患児が、これなら今食べられそうと言う食欲をイメージ心理量を表現できるツールには、「遊び感覚」でしかも「身体に負荷が少なく」て、「食欲の大きさの波を時系列で確認」できるデザイン要素を取り入れた.ファスナーの上げ下げの位置が食欲の大きさを示し、そこに付ける料理は看護学の専門家達の意見を基に決定し、水彩画で描いたものを用いた.選んだ料理は、円のコマに貼り付けてスライダーにある引き手の部分に取り付けられるようにした。

3本3セットのツールの側面に磁石を組み込んでいるので、横並びにくっつけて食欲の波を一目で把握することができる。

作品一覧