卒展レポート

拓殖大学

拓殖大学 卒業・修了展 工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン工学専攻

  • ハイポトロコイド図形による6感情の伝達度合と形状特性
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ハイポトロコイド図形による6感情の伝達度合と形状特性

柏木 啓太
工学部デザイン学科Webデザイン研究室

本研究の目的は、ハイポトロコイド図形表現による6感情(驚き、恐怖、怒り、嫌悪、嬉しさ、悲しさ)の伝達度合と形状特性を明らかにすることである。ハイポトロコイド図形とは媒介変数表示できる図形で、ネットワークコミュニケーションでの展開を見据え、簡便な操作による抽象的な感情表現方法として着眼した。スライダーを動かすと媒介変数が変化してハイポトロコイド図形を描画できるツールを自作した。そのツールを用いて、表現度合と形状特性(対象:大学生61名)と、伝達度合(対象:大学生17名)を導く2つの調査を実施し、以下の結果を得た。「驚き」の形状特性は「鈍い尖り」、伝達度合は63.7%だった。「怒り」の形状特性は「鋭い尖り」だったが、伝達度合は見出せなかった。「恐怖」の形状特性は見出せなかったが、伝達度合は56.3%だった。他の感情は、特徴的な形状特性と伝達度合が共に見出せなかった。これらの結果から、ハイポトロコイド図形によって伝達度合を有した特有形状によって表現できる感情もあることがわかった。

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