卒展レポート

拓殖大学

拓殖大学 卒業・修了展 工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン工学専攻

  • 高速道路における逆走防止を目的とした視覚的対策
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  • 高速道路における逆走防止を目的とした視覚的対策

高速道路における逆走防止を目的とした視覚的対策

鈴木 晴子
工学研究科情報・デザイン工学専攻シビックデザイン研究室

高速道路において逆走事故は毎年約200件も発生しており、その対策が緊急を要する課題となっている。逆走はインター出口から過失により進入してしまうケースが多いため、本研究ではインター出口部に近づく際に、カラー舗装、注意看板、路面標示により、逆走に気づきやすい視覚的対策を検討した。モデルケースとして阪神高速道路11号池田線・出入橋出口を設定し、CGで道路空間を再現し、対策案の走行動画を作成した。対策案はカラー舗装の範囲(広い、狭い、なし)、注意看板の数(多数、2枚、なし)、路面標示の立体化(路面立体、矢印立体、なし)の3因子3水準とし、ラテン方格を用いて9サンプルを制作した。評価実験はインター出口300m手前から走行する動画を見て、間違った運転だと判断した際に動画を止め、道路上の位置を計測した。分散分析の結果、有意差が認められた因子はカラー舗装の範囲であり、広い方が気づきやすい結果となった。さらに赤の占める面積と気づきやすさの相関関係は、赤色の面積が広くなるほど気づきやすくなることが分かった。

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