拓殖大学
拓殖大学 卒業・修了展 工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン工学専攻
ラジオと植物による高齢者向けデバイスのデザイン提案
- 吹金原 滉耶
- 工学部デザイン学科プロダクトデザイン研究室
日本では高齢化が深刻な社会問題となっており総人口の約3割を占め関連施設も増加している。その高齢者施設ではコミュニケーション(入居高齢者と介護士間)が重視されており、高齢者の生活環境や生命をも左右する重要なものとなっている。これらを踏まえ、認知症や高齢者同士のコミュニケーションなど多くのメリットがあると考えられているラジオ。趣味として高齢者から人気が高く会話が生まれやすい園芸。これらのことから、ラジオを起点とした植物のケアを行う高齢者向けデバイスの制作にあたった。植物の土にセンサーを搭載した送信機を埋めることで、デバイスはセンサーで得た情報で植物の状態を把握しメッセージとして受信し表示する。デバイスを寝室、植物とセンサーを共有スペースに置き使用する。メッセージの受信は施設のタイムスケジュールも参考にしているため、使用者の生活リズムの改善及び、入居者同士のコミュニケーションのきっかけになることが期待できる。介護士は高齢者とコミュニケーションを行うことや仲間同士での情報共有も行うことができる。