拓殖大学
拓殖大学 卒業・修了展 工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン工学専攻
手動車椅子向けの取り外し可能な牽引デバイスのデザイン提案
- 竹内 健汰
- 工学部デザイン学科プロダクトデザイン研究室
現在、手動車椅子の利用者(先天性、怪我人)は必ずしも移動のために電動アシストが必要というわけではないが一時的に必要な場面(長距離、雨天、坂道など)がある。しかし、車椅子利用者は介護度の違いによって政府からの補助金の限度額が分類され、電動車椅子の補助が受けることができない場合がある。
そこで本研究では、車椅子利用者の一時的な移動をサポートすることで移動の向上化を図り、生活の質(Quality of Life)を上げることにもなるデバイスの提案をすることを目的とした。そのためには低価格で手に入るバランススクーターを用い、手動車椅子のレッグパイプに結束バンドで取り付け牽引する。そして2本のレバーの操作により、長距離の移動をもっと楽に、楽しくするデバイスの提案をする。
操作をするためには2本のレバーを押すと前進、引くとブレーキ・後退し、また、ひねると旋回する。本デバイスの検証で、施設のスロープや坂道の上り下り、縁石(高さ2㎝前後)などの状況を実際に走行し、結果として様々な場面での走行で役に立つ。