拓殖大学
拓殖大学 卒業・修了展 工学部デザイン学科/大学院工学研究科情報・デサイン工学専攻
「食」を通して地域ではぐくむ保育園
- 越田 祐生
- 工学部デザイン学科室内設計研究室
今、保育環境には様々な問題が存在している。この解決策として「こども園制度」がスタートした。しかし、人員不足や土地不足により首都圏での浸透は難しい状況である。すでに幼稚園教育要領が改訂され、平成30年度には保育所保育指針が改訂される。本研究では、この改訂により教育面の充実が求められる保育園において、管理栄養士が必ず設置されているという特性を活用し、「食」を通して教育と地域のつながりを意識した保育園の仕組みと園舎を提案した。「食」をキーワードに栽培・調理・販売の3つを実体験する仕組みを取り入れる。園舎には菜園スペースと多目的スペース「マルシェ」、広いウッドデッキを設けた。調理室前のスペースは栄養士と園児が一緒に調理を行う体験スペースとしても活用する。「マルシェ」には販売イベント時にこどもワゴンとオーニングテントが登場する。子供たちは園で収穫した野菜やフルーツ、栄養士と一緒に調理した品を商品として地域の方々に販売することで、数や文字の他、大人との交流でマナーや言葉など多く学ぶことができる。