東京工芸大学
脚st
羽鳥瑛子 / デザイン学科HPコース
人とモノの間に寄生し、自立や協力を創造する道具。
利己と利他、環境に適応し変化する能力、有機的や無機的な個々の表情。生き物には条件の和合によって生まれた美しい魅力がある。
生活環境の場にはこのような条件が多く存在し、また人はモノ(道具)を新たな体の一部として役割を与えている。モノは人のための脚となり、生活に欠かせない生き物でもある。
いつもお世話になっているもの、感謝しているもの、身につけているもの。モノや環境に脚を生やすことによって、人に新たな使い方を発見させる。
変化した道具は異なった使い方、異なった見方、異なった感情を湧かせ、モノと人との間に役割という秩序を再び築くことができる。
生き物もモノも雑念も蠢く中で、支えられていることを再認識し、対する人やモノへの愛おしさを忘れないでほしいと願う。