東京工芸大学
生欲
映画研究室(三宅直樹、秋山英大、石川龍、小沼広達、市原誠也、坂野尚也、土屋桂希、東祐太) / 映像学科
この作品のテーマは、社会の中で若者が感じるペシミズム、疎外感、孤独からの脱却を描いた作品です。
私達は、生きている中で様々な窮屈さを感じる時があります。そういった時に「自分とは違う存在になれたら」と思います。「違う存在」になりたいという願望。社会から逃げたいという願望。そういったものをこの作品に込めて表現したいと思い、制作しました。
小出さとるは、病床の父のために生きていた。そんなある日、小出は不思議な女の子と出会う。彼女の行動に謎を感じつつもその美しさに流されて共同生活をしはじめる小出。しかし、彼女は人間ではなく吸血鬼だったのだ。彼女の正体を知った小出。その彼に彼女は言う「吸血鬼にならないか?なりたければ、人を一人殺してみせろ」。小出は願望と現実の狭間で悩む…