様々なものが大量生産され、簡単に手に入るようになった現代。ほとんどの人にとって『もの』とは“与えられるもの”であり、“自ら作るもの”ではなくなってしまった。そもそも、ものづくりとは個人個人の想いや考えを形にする行為であり、技術や環境にとらわれず、全ての人の身近に存在する行為である。遠く離れてしまった人とものづくり。それらを再び繋げるための場=『クラフト屋台』を創る。クラフト屋台は、ものづくりを行う人が使用する移動式の仮設工房である。自身の作品を販売すると同時に、制作活動も行う。更に、訪れた人に制作体験をしてもらう。商品を買い、制作風景を見て、ものづくりを体験する。それらの中から生まれる、人と人とのコミュニケーションを通じて、クラフト屋台に訪れた人に、ものを自分で作ることの価値を知るきっかけを与える。
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