約50年後の日本。人口形態の大規模な変化により、ライフスタイルの変更が求められる。世界人口の増大により島国である日本は深刻なエネルギー不足に直面する。公共インフラのみの供給は破綻し、いよいよエネルギーの自己生産時代が到来する。個人での生産に限界を感じた人々は再び一つ屋根の下、協力して暮らし始める。場所は大阪湾ベイエリアに面する神戸市中央区にポートアイランドの第二期部分の一角。開発の途中に阪神大震災の被害により現在でも空き地が目立っている。一つのポッドが環境装置になっており、そこの生活分のエネルギーをまかなうことができる。ポッドは数を徐々に増やし村を形成する。生きた建築は人々の生活を育みやがて地球の循環の中へと呼応していく。
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