アップサイクル（モノの特徴を活かして別の環境価値を有するモノへ転換すること）の理念を学ぶ小中学校向けの環境学習ワークショップ「作って贈ろう！伝えるアップサイクル」を提案した。

事前調査として、NPO法人日本アップサイクル協会主催のワークショップに参加し、筆者母校・三鷹市立第四中学校のSDGs教育の現状を確認した。ワークショップは授業2コマを核に、持ち寄った不用な紙類を材料にマスク入れを制作し、アップサイクルに関するメッセージを記入したカードと一緒に相互交換するものである。一部は保健室やPTA室に保管しておき、必要に応じて学内外に配布する。実施用のツールとして、準備内容や折り方などを分かりやすくまとめた教師用の手引き書、授業時の画面表示に使用するPDF、メッセージカード枠線を押印するスタンプがある。第四中在任の恩師・金先生に評価を求めたところ、実行の容易さと生活と結びついた高い学習効果について期待を寄せて頂いた。